こんにちは、黒帯兄さんこと八木橋ショーガックです!

今日は僕の“ボーカル修行ブログ”の中でも、とっておきのテーマ「口腔共鳴」について、小学生にもわかるようにやさしく、でも熱く語っていきます。



■「口腔共鳴」ってなに?

口腔共鳴(こうくうきょうめい)っていうのは、簡単に言うと「口の中で音を響かせること」だよ。

歌をうたうときに、声を前に飛ばしたり、ハッキリとした音を出すには、この“口の中の響き”がめちゃくちゃ大事!

 

たとえば、マイクを通しても「なんかこもってるな〜」って声と、「スパーンッ!」と前に抜けてくる声ってあるよね? それ、実は口腔共鳴の使い方の違いなんだ。


■僕の「イカつい高音」のヒミツはこれ!

僕がよく「黒帯兄さんの高音、なんかイカついっすね!」って言われることがあるんだけど、それは咽頭共鳴(のどの奥の響き)よりも、口腔共鳴をしっかり使ってるからだと思う。

 

特に「hiA(ハイエー)」とか「hiA#(ハイエーしゃー)」みたいな高音のときは、口の中をパカッと開いて、音を前に飛ばす意識が大事。
 
 
それができると…
  • 音がシャープで鋭くなる
  • 言葉がはっきり聞こえる
  • 高音でも安定して出せる
つまり、「イカついけど聞き取りやすい!」って声になるんだ。


■「イカつさ」と「爽やかさ」って両立できるの?

できるんだな、これが!
 
口腔共鳴の使い方をちょっと変えるだけで、「イカつさ」と「爽やかさ」って両方出せるんだよ。

【イカつく歌いたいとき】

  • 口をしっかり開けて、前に音を飛ばす
  • 息をしっかり押し出す
  • 子音(カ・サ・タなど)をクッキリさせる
→ すると、攻撃的でカッコいい声になる!
 

【爽やかに歌いたいとき】

  • 音をやさしく前に乗せる
  • 息をスーッと混ぜるように
  • 明るい母音(イ・エ・ア)を意識する
→ 軽やかで透明感のある声になる!
 
たとえば、ロックではイカつく、ポップスでは爽やかに…って感じで、ジャンルに合わせて調整できるのがプロの技!


■「柔らかさ」と「力強さ」も実は仲良し?

そうそう、これも「一緒にできない」って思われがちだけど、できるんだよ!

【柔らかい声】

  • 息を多めに含ませる
  • 口の中の空間を広くする
  • 母音を丸く、優しく発音する
→ バラードにピッタリの、包み込むような声に。
 

【力強い声】

  • 息の圧をグッと強く
  • 子音をしっかり発音
  • 音を前方にパーンと飛ばす
→ ロックやアップテンポに向いた、ビームみたいな声に!
 
この2つも、曲に合わせてバランスを変えるだけでOK!
 
「柔らかさの中に力強さを」「力強さの中に優しさを」ってイメージだね。


■エレカシ・宮本浩次さんは“ベルティングの達人”!

僕がリスペクトしてるボーカリストの一人が、エレファントカシマシの宮本浩次さん
 
彼の高音はまさに“太くてイカつい”んだけど、それはベルティングボイスっていう発声法を使ってるから。
 
ベルティングっていうのは、「地声のまま高音をガッと出す」テクニック。
 
声を張ってるように聞こえるけど、喉にはそこまで力が入ってなくて、響きでカバーしてる。
 
しかも、宮本さんはただイカついだけじゃない。
  • 喉を前下に引いて、深みを出す
  • 喉を後ろ上に引いて、軽さや明るさを出す
っていう、めちゃくちゃ繊細なコントロールをしてるんだ。


■なぜ「ROMANCE」で女性ボーカルのカバーができたのか?

2020年に出た宮本さんのカバーアルバム「ROMANCE」では、女性アーティストの曲をいっぱい歌ってる。
 
 
でも、男っぽくてイカつい彼の声で、それがなぜ似合うのか?
 
答えは3つ!

  1. 感情の表現力がすごい  → 女性の歌詞の世界観を、自分の感性でしっかり表現してる。

  2. ミックスボイスの使い方がうまい  → 強さも柔らかさもミックスできるから、女性曲にもマッチする。

  3. 音楽への愛とセンス  → ロック、ポップス、歌謡曲…いろんな音楽に触れてきたから、表現の幅が広い。
つまり、彼は“ただ叫んでるだけ”じゃなくて、心を込めて歌ってるから人の心に届くんだ。


■まとめ:声は「共鳴」で変わる!

僕がずっと言いたかったのは、「声って才能だけじゃない」ってこと。

共鳴(口腔共鳴)をどう使うかで、声の印象は自由自在に変えられる
  • イカつさ
  • 爽やかさ
  • 柔らかさ
  • 力強さ
これ全部、口腔共鳴をコントロールすれば自分で出せるようになる!


■次回予告とおまけ!

次回は、「hiAとhiDを攻略!黒帯兄さんが教える“花葬”高音カバーの極意」を紹介します。

お楽しみに!

 
それじゃあ今日はこのへんで! またボーカル修行ブログで会おうね!