少林寺拳法の練習では、一般の道場では、

9割が関節技(柔法)の練習になります。

 
しかも、「少林寺拳法の関節技は瞬間的な激痛は走るが安全でケガをしない」と

道場側から一般人に説明されますが、
 
一般人はそもそもスポーツでは

「痛いことはしたくない。それならば、やらない。」という人が多くなりますね。
 
 
さらに、総合格闘技では、指関節や圧法は反則となります。
 
もちろん、急所と呼ばれるツボを攻める方法も禁止です。
 
のど仏を攻める技とかですね。
 
 
フツーに考えてみてください。危険過ぎますよね?
 
 

なぜ総合格闘技のジムで手首の関節技が使われないのか?

 
プロ総合格闘家のミノワマン選手に上膊捕り(袖捕り)という技を

一緒に練習した時に説明したのですが、
 
 
漫画に出てくる少林寺拳法の達人というと「グラップラー刃牙」の三崎健吾ですが、
彼が使う技ですね(笑)
 
 

ミノワマン選手が僕に

「(総合格闘技のジムの)普段の練習では使えませんね」と言っていました。

 
これは、危なくて練習でうかつに使うと、

練習生をケガさせてしまう恐れがあるという事実の裏付けになります。
 
僕の「総合」の経験でも、特に総合格闘技やる人は手首関節の痛み自体に慣れていないので、
練習で使うことを嫌がります。
 

では、なぜ練習熱心な少林寺拳法の拳士が道院長の技に喜んでかかりに行くのか?

 
ということを考えてみると、
――人間らしい手取り足取りのスキンシップが好きだとしか、考えられません。
 
少林寺拳法の道場の練習では、
手首の関節技の「痛み」すら「笑い」に変わってしまう瞬間があります。
 

痛いことそのものが「嬉しい」そして

「喜び」に変わるのだと思っています。

 
特に大勢を目の前にして、
高段者の絶妙な高度な技をデモンストレーションされた時なんかに、
ギャラリーが大勢いるというシチュエーションにも、自然と笑いが起こってしまうんですね。
 
僕はわざわざお金を払ってまで技を習いに来る心境が
実は意味不明ではないことが分かってきました。