こんにちは、黒帯兄さんこと八木橋ショーガックです!
 
今日は、僕がボーカルとして本気で向き合った「ひとりひとりの心に深くREMIX」の制作秘話をお話ししたいと思います。
 
とくに、歌い方に自分の「ショーガック節」を入れるまでの試行錯誤や葛藤について、小学生にもわかるようにシンプルに、でも心を込めて伝えますね。


「音源を渡された」ところから物語は始まる

ある日、僕の元に2つの音源が届きました。
 
 
ひとつは、ガイドメロディ入り音源
 
これは、曲の正しいメロディラインを示したもので、いわば「正解」が詰まっているお手本のようなものです。
 
 
もうひとつは、LIVE用の音源
 
こちらは、ライブのときに使う迫力あるバージョン。
 
ドラムやベースが強調されていて、「実際に歌ったらこうなるよ」という感覚が掴みやすいものでした。
 
でも、ここからが本当の勝負でした。


ガイドメロディをそのまま歌えばいい、じゃない。

最初はガイド通りに歌おうと思ったんです。
 
でも、それだと「僕じゃない」。
 
歌詞もメロディもきちんと作られた素晴らしい曲。
 
でも、そこに自分の「色」がなかったら、ただのコピーになってしまう。
 
そこで必要になったのが、**自分なりの抑揚(アップダウン)**や、僕らしい表現法、つまりショーガック節なんです。
 


「ショーガック節」って何?

よく聞かれます。
 
「ショーガック節って、どんな歌い方ですか?」
 
うーん、説明がちょっと難しいんですが(笑)
 
僕の中では心の中で素直で偽りのない気持ちをストレートに歌う歌い方(父母から受け継いだ訛りも影響する)だと思っています。
 
たとえば、あるフレーズが
 
 
 
「熱い夢と勇気が ある限り・・」
 
だったとします。
 
それを装飾を付けてカッコ付けて歌うのではなく、

「どんな気持ちでその“ある限り”を言ってるのか」を考えるんです。
 
● 世界平和
● 世界の戦争と差別をなくしたい
● 力愛不二
● 少林寺拳法のひとりの拳士として
 
その気持ちを声に込めて歌う。
 
それが、僕にとっての「ショーガック節」です。


自分の歌い方を作るのは、楽じゃない

ここまで読んで、
「じゃあ、自分らしく歌えばいいんだね!かんたん!」
 
と思った人もいるかもしれませんが、実はめちゃくちゃ難しいんです(笑)。
 
自分の歌い方って、すぐに見つかるわけじゃありません。
 
音を外さないように気をつけつつ、気持ちを込める。
 
でも気持ちを入れすぎるとテンポがズレる。
 
かといって抑えすぎると感情が伝わらない……。
 
「これは本当に自分の声か?」 「誰かのマネになってないか?」
 
そんな疑問を持ちながら、毎日何度も録音して、聴いて、やり直して…。
 
まさに声の修行でした。


苦労の末に見えた「自分の歌」

でも、ある日ふと思ったんです。
 
「苦しい時期こそ、

“自分の音”が生まれる時間なんだ」
 
その瞬間から、少しずつ声に感情が乗ってくるようになりました。
 
● 自分が伝えたい言葉だけ、少し長めに引きのばしたり
● 息を吸うタイミングで、グッと気持ちを込めたり
● ちょっと音を外してでも、「心」を乗せることを選んだり
 
正解はない。
 
だからこそ、自分なりのスタイルが輝くんだと気づけたんです。


歌は心の剣

僕は武道家でもあります。
 
その経験から、**声もまた「心の拳頭」**だと思っています。
 
拳は、使う人の心が出る。
 
怒っていれば荒々しくなるし、優しければ穏やかになる。
 
歌もまったく同じです。
 
どんなに上手でも、心がなければ人の胸には届かない。
 
だから僕は「ショーガック節」を通して、心の奥から出る声を大事にしています。


最後に

「ひとりひとりの心に深くREMIX」の完成音源ができた時、音源を父に聴いてもらいました。
 
それは「よく頑張ったな」という気持ちと、 「やっと自分の声に出会えた」という喜びでした。
 
これを読んでいるあなたも、もし自分の声に自信がなかったら、 どうかあきらめずに「心の声」に耳を傾けてください。
 
声には、あなたの人生が表れます。 それを信じて、今日も僕は歌います。