宗道臣先生は、古参の先生方が若い青少年の頃によく、

「君たちは昭和に桃太郎になりなさい」とおっしゃっいました。

イヌ、サル、キジを仲間にした桃太郎は、

悪いことをして人々を苦しめていた鬼どもをやっつけるため、

鬼ヶ島にのりこんでいきます。

その正義感と、勇気と、行動力。

そして降参した鬼どもをさとして悪いことをやめさせ、

許してやるやさしい心をもった桃太郎。

「カッコイイ〜ぉ、もも太郎。」

今の子供たちがもし、過去にタイムスリップして、

開祖の生の声を直接聴いたら、

そう、思ったでしょう。

かしこくて、やさしく、強い桃太郎のような若者がたくさん育っていけば、

日本はみんなが楽しく暮らせる、平和な住みよい国に必ずなる。

開祖宗道臣先生は、それを願っていました。

そして、それは成功しました。

たしかに、

少林寺拳法は、かしこさと勇気と健康と、

たくましく生きる自信を植えつけ、

自分の幸せだけでなく、

他人の幸せも考えて行動できる思いやりをもった人を育て、

その人たちによって理想社会をつくるための道として、

世の中を変えました。

でも、その成功体験はいったんリセットしなくてはいけません。

なぜなら、今はかなりヤバイ状況だからです・・・。

つづく